「ばっかみたい、」 枕を強く叩く 「ばか」 また叩く 「・・・ばか、ばかみたい」 枕を叩いた右手をそのままに、髪がたら、とたれてきた。 「少しでも期待した、」 視界が滲んで、眩んで、ああ溢れる、だめだよ、みっともないよ 頬を流れずに目の淵から落ち…
兎に角、速く、早く (あったかい・・・) ベッドの中、まだ青白い空が窓から見える。 窓に手を伸ばそうと思ったけれど、ドアをノックする音が聞こえたから急いで其の手を引っ込めた。 「入りますよ」 ドアノブがガチャリと鳴って、ドアが開く。 「 、起きな…